小学生のうちから英検の受験を検討する家庭は増えていますが、塾選びに悩むケースは少なくありません。通塾型の塾は送迎の負担があり、習い事や家庭の予定と両立しにくいことも多いでしょう。そのため最近は、自宅で学べるオンライン塾や英会話を利用する家庭が増えています。オンライン学習には、教材中心の通信教育タイプと、講師と会話するオンライン英会話タイプがあり、学習方法や保護者の関わり方が大きく異なるのが特徴です。
この記事では、国際的な英語教育の資格を持つ筆者が、小学生の英検対策におすすめのオンライン塾・オンライン英会話を比較して紹介します。
料金や講師、教材の特徴はもちろん、保護者のサポート負担についても整理しました。小学生でも無理なく英検5級〜3級を目指せるオンライン学習を選ぶ参考にしてください。
小学生でも英検5級・4級・3級の受験は可能!オンライン塾を選ぶ前に知るべきこと
英検は中学英語レベルの試験というイメージがありますが、実際には小学生の受験者も多く、適切な準備をすれば5級〜3級の合格は十分に目指せます。特に5級・4級は、リーディングとリスニングが中心で英作文がないため、小学生でも比較的挑戦しやすい級といえるでしょう。
一方で、3級からは英作文が加わり、一次試験合格後には面接形式の二次試験も実施されます。単語暗記や問題演習だけでは対応しにくく、英語を実際に聞く・話す練習が必要になる点に注意が必要です。
そのため、小学生の英検対策では「教材で基礎を固める通信教育タイプ」と「講師と会話してスピーキング力を伸ばすオンライン英会話タイプ」の違いを理解し、子どもの英語レベルや学習習慣に合ったオンライン塾を選ぶことが大切です。
小学生が英検を受験するメリット
小学生のうちから英検に挑戦する家庭は年々増えています。背景には、中学受験で英検取得者を評価する学校が増えていることや、英語教育の早期化があります。
英検は単なる資格試験ではなく、語彙・文法・リスニング・スピーキングなど英語力を総合的に測る試験です。目標級を設定して学習を進めることで、英語学習のモチベーションを維持しやすくなります。
中学受験で英検による優遇措置がある学校が増えている
近年の中学受験では、英語入試や英語資格を評価する学校が増えています。従来の中学入試は国語・算数・理科・社会の4科目が中心でしたが、国際教育や英語教育に力を入れる学校では英語力を重視する入試方式を導入するケースが目立ってきました。
学校によって制度は異なり、英検の級を英語試験の得点として換算する場合や、英検の取得を出願条件として設定する場合もあります。また英語試験そのものを実施する学校もあり、小学生の英語力を評価する仕組みは年々拡大中です。
| 学校名 | 英語入試・英検利用の例 |
|---|---|
| 豊島岡女子学園中学校 | 英検級とCSEスコアにより英語試験の「みなし得点」を算出する算数・英語資格入試を実施 |
| 広尾学園中学校 | 国際生AG入試では英検2級以上など一定の英語力が出願条件 |
| 洗足学園中学校 | 英語入試を実施し英語4技能を重視した選抜方式を導入 |
| 広尾学園小石川中学校 | インターナショナルコース入試で英語力を重視した選抜 |
中学英語の先取りにつながる
英検5級〜3級は中学英語の内容をベースに作られているため、小学生のうちに対策を進めることで自然と中学英語の先取り学習になります。
特に英語は、積み重ね型の教科です。単語や文法を早い段階で理解しておくほど、学校の授業が復習となって理解が深まるでしょう。中学に入ってから英語が得意科目になるケースも多く、定期テストや高校受験でも有利に働く可能性があります。英検を目標に学習すれば、単なる先取り学習よりも目的意識を持って英語に取り組めます。
英語の4技能が効率よく身に付く
英検はリーディングやリスニングだけでなく、ライティングやスピーキングも含めて英語力を評価する試験です。特に3級以上では英作文や面接試験が行われるため、「読む・聞く・書く・話す」の4技能をバランスよく学習する必要があります。
学校の授業ではインプット中心になりがちですが、英検対策ではアウトプットの練習も増えるため、実際に使える英語力が身につきやすくなります。オンライン英会話や英検対策教材を組み合わせることで、効率よく4技能を伸ばす学習環境を整えられるでしょう。
小学生向けの英検対策オンライン塾・オンライン英会話おすすめランキング7選を比較
小学生向けの英検対策オンライン塾は、通信教材・タブレット学習・オンライン英会話など複数の学習タイプがあります。英検5級〜3級の対策では、単語や文法の基礎学習だけでなく、リスニングやスピーキングの練習ができるかも重要なポイントです。さらに小学生の場合は、子どもが一人で進めやすい教材か、保護者のサポートがどの程度必要かも塾選びの判断材料になります。
ここでは小学生の英検対策に対応したオンライン塾・オンライン英会話を、学習タイプや小学生の使いやすさなどの観点から整理しました。
まずは全体の違いを比較表で確認してみましょう。
| 英検対策オンライン塾 | 学習タイプ | 面接対策 | 小学生の使いやすさ | 自立学習のしやすさ | 料金目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 進研ゼミ小学講座 | 通信教材 | 〇 | ◎ | ◎ | 9,800円 |
| スマイルゼミ | タブレット | △ | ◎ | ◎ | 月額3,278円~ |
| Z会 | タブレット+英会話 | 〇 | 〇 | ◎ | 月額3,900円~ |
| Kimini英会話 | 英会話 | 〇 | 〇 | △ | 月額6,380円~ |
| QQキッズ | 英会話 | ◎ | 〇 | △ | 月額3,280円~ |
| クラウティ | 英会話 | 〇 | 〇 | △ | 月額4,950円~ |
| スモールワールド | 英会話 | ◎ | 〇 | △ | 1レッスン 902円~ |
進研ゼミ小学講座は2ヶ月の短期集中ライブ授業で英検5級〜3級合格を目指せる

| 対象級 | 5級・4級・3級 |
|---|---|
| 学習形式 | ライブ授業+録画視聴 |
| 授業時間 | 45分 |
| 受講頻度 | 週1回 |
| 教材 | 予想問題・語彙トレーニング |
| 特徴 | 2ヶ月短期集中講座 |
| 料金 | 9,800円(2ヶ月講座) |
進研ゼミ小学講座の英検対策は、試験2ヶ月前から始める短期集中型のオンライン講座です。週1回のライブ授業で英検の出題傾向や解き方を学び、予想問題や語彙トレーニングで実践力を高めます。
授業は録画でも視聴できるため、習い事や学校の予定と両立しやすい点も特徴です。頻出語彙や問題形式を重点的に学ぶ構成になっており、短期間で英検対策を進めたい小学生にも取り組みやすい講座といえるでしょう。
スマイルゼミはタブレット教材で英検頻出問題を繰り返し解ける通信教育

| 対象級 | 5級~2級 |
|---|---|
| 学習形式 | タブレット学習 |
| 講師 | なし |
| 教材 | 英検対策問題1,500~2,000問 |
| 特徴 | AI復習・弱点分析 |
| 小学生対応 | ルビ付き教材 |
| 料金 | 月額3,278円~ |
スマイルゼミはタブレットを使って学習する通信教育型の英検対策です。英検5級〜3級コースでは、頻出問題を繰り返し解くことで知識の定着を図る仕組みになっています。間違えた問題を優先的に出題する復習機能もあり、弱点を効率よく補強できる点が特徴です。
問題文にはすべてルビが付いているため、小学生でも一人で学習しやすいように工夫された教材設計になっています。自宅でコツコツ問題演習を進めたい場合に向いている学習スタイルです。
Z会Asteriaは英語4技能を総合的に伸ばしながら英検対策ができるオンライン講座

| 対象 | 小学3~6年生 |
|---|---|
| 対応級 | 5級~準1級 |
| 学習形式 | タブレット+オンラインレッスン |
| 講師 | 外国人講師 |
| 教材 | 映像授業・AIスピーキング・添削 |
| 特徴 | 英語4技能を総合学習 |
| 料金 | 月額3,900円~ |
Z会のAsteria英語4技能講座は、タブレット学習とオンラインレッスンを組み合わせた英語講座です。文法や語彙の学習だけでなく、スピーキングやライティングの添削指導も受けられるため、英語4技能をバランスよく伸ばせます。
学年に縛られない無学年式のカリキュラムで、中学〜高校レベルの英語を先取りできる点も特徴です。英検対策専用コンテンツも用意されており、英語力を総合的に高めながら資格取得を目指す学習スタイルといえるでしょう。
Kimini英会話は学研教材とマンツーマンレッスンで英検と英会話を同時に学べる

| 対象級 | 5級~2級 |
|---|---|
| 学習形式 | マンツーマン英会話 |
| 講師 | フィリピン人講師 |
| 教材 | 学研オリジナル教材 |
| 特徴 | 英検合格コース+面接対策コース |
| レッスン時間 | 毎日25分 |
| 料金 | スタンダードプラン:6,380円/月スタンダードPlus:7,480円/月 |
Kimini英会話は、教育大手の学研グループが運営するオンライン英会話です。英検対策では「英検合格コース」や「英検二次試験対策コース」が用意されており、マンツーマンレッスンで各級の試験対策を進められます。
カリキュラムは学研の教材開発ノウハウをもとに作られており、レッスンの進行や学習進捗はシステムが自動で管理します。毎回の予習・復習教材も用意されているため、英検対策と英会話を同時に進めたい小学生にも利用しやすいサービスです。
QQキッズは英検リスニング対策や二次面接練習ができる子ども向けオンライン英会話

| 対象級 | 5級~2級 |
|---|---|
| 学習形式 | マンツーマン英会話 |
| 講師 | フィリピン人講師 |
| 教材 | 旺文社の英検教材+独自教材 |
| 特徴 | 模擬面接レッスンあり |
| レッスン時間 | コースにより異なる |
| 料金 | 月4回3,280円~/1回25分 |
QQキッズは、フィリピン政府公認の英語学校が運営するオンライン英会話です。英検対策では旺文社の教材を使用したレッスンがあり、単語学習から面接対策まで段階的に学べます。
特に3級以上で必要となる二次面接の模擬試験が用意されており、本番を想定した練習ができる点が特徴です。レッスンはマンツーマン形式のため、講師と会話しながらリスニングやスピーキングを強化できます。英検の面接対策までしっかり準備したい場合に適しています。
クラウティは家族6人までアカウント共有できる英検対応オンライン英会話

| 対象級 | 5級~2級 |
|---|---|
| 学習形式 | オンライン英会話 |
| 講師 | フィリピン人講師 |
| 教材 | 学研教材 |
| 特徴 | 家族6人までアカウント共有 |
| レッスン時間 | 10分・25分 |
| 料金 | スタンダード:4,950円/月プレミアム:10,780円/月 |
クラウティは学研グループが運営するオンライン英会話で、家族でアカウントを共有できる点が特徴です。英検対策では過去問演習や単語学習、講師との会話練習を組み合わせて学習できます。ゲーム形式の教材も用意されているため、英語学習に慣れていない小学生でも取り組みやすい構成です。
レッスンは10分と25分の2種類があり、集中力が続きにくい子どもでも学習を進めやすい仕組みになっています。兄弟で英語学習を始めたい家庭にも利用しやすいオンライン英会話です。
スモールワールドオンライン英会話は日本人講師のマンツーマンで英検面接対策ができる

| 対象級 | 5級~1級 |
|---|---|
| 学習形式 | マンツーマン英会話 |
| 講師 | 日本人講師中心 |
| 教材 | 市販教材・講師オリジナル教材 |
| 特徴 | 英検面接官経験のある講師が在籍 |
| レッスン時間 | 25分 |
| 料金 | 1レッスン25分で902円~ |
スモールワールドオンライン英会話は、日本人講師によるマンツーマンレッスンを中心としたオンライン英会話です。英検対策では、英検面接官経験のある講師を含む英検指導に慣れた講師が在籍しており、ライティングや二次面接など目的に合わせたレッスンを受けられます。日本人講師が多いため、英語学習に不慣れな小学生でも質問しやすい環境といえるでしょう。
料金はポイント制で、必要なレッスン分だけ受講できる仕組みになっています。英検に特化したマンツーマン指導を日本人講師から受けたい家庭に向いています。
小学生向けの英検対策オンライン塾のタイプ
小学生向けの英検対策オンライン塾は、大きく「オンライン教材・通信教育タイプ」と「オンライン英会話タイプ」の2つに分けられます。通信教育はタブレットや教材を使って単語や文法、問題演習を中心に学ぶ方法です。
一方、オンライン英会話は講師と会話しながらリスニングやスピーキングを練習できます。英検5級・4級は基礎知識の習得が重要であり、3級以上では面接対策も必要になります。学習目的や子どもの性格に合ったタイプを選ぶことが、無理なく英検対策を続けるポイントです。
| 英検オンライン塾タイプ | オンライン教材・通信教材 | オンライン英会話 |
|---|---|---|
| サービス例 | 進研ゼミ/スマイルゼミ/Z会 | Kimini/QQキッズ/クラウティ/スモールワールド |
| 学習方法 | タブレットや教材で自立学習 | 講師とレッスン |
| メリット | ・単語や文法を体系的に学べる ・自分のペースでできる ・4級・5級対策に強い | ・実践練習ができる ・リスニングとスピーキングが伸びる ・二次面接対策ができる |
| デメリット | ・会話練習が少ない ・モチベーション維持が必要 | ・料金が高め ・講師との相性に左右される |
一定の独学をするオンライン教材・通信教材タイプ
オンライン教材・通信教材タイプは、タブレットやデジタル教材を使い、単語・文法・問題演習を中心に学習を進めるスタイルです。進研ゼミやスマイルゼミ、Z会などが代表例で、英検の頻出語彙や文法パターンを繰り返し解くことで基礎力を定着させやすい設計になっています。英検5級・4級では語彙力と基本文法の理解が得点の大部分を占めるため、まずは問題演習を通じて知識を積み上げることが重要になります。
多くの教材は学習順序や復習タイミングが自動で提示されるため、小学生でも比較的自立して取り組みやすい点が特徴です。英語学習の習慣づくりを重視したい家庭や、まずは基礎力を安定させたい場合に適した学習タイプといえるでしょう。
講師と会話をするオンライン英会話タイプ
オンライン英会話タイプは、講師とマンツーマンで会話をしながら英検対策を進める学習方法です。Kimini英会話やQQキッズ、クラウティ、スモールワールドなどが該当します。講師と実際に英語で会話することでリスニングやスピーキングの練習ができるため、英検3級以上で必要になる面接対策にも取り組みやすくなります。
単語や文法を教材で学ぶだけでなく、英語を聞いて理解し、話す練習ができる点が大きな特徴です。英検対策と同時に英会話力を伸ばしたい場合や、会話練習の機会を増やしたい家庭に向いている学習タイプです。
小学生向け英検対策オンライン塾を選ぶ際の比較ポイント
小学生向けの英検対策オンライン塾は、教材や料金だけでなく、講師・学習設計・家庭の関与度の違いによって学習成果が大きく変わります。特に英検5級〜3級は、単語暗記だけでは合格が安定しません。小学生の英語学習は「理解より習慣」「量より継続」が重要とされるため、家庭の学習環境に合うサービスを選ぶことが重要になります。
ここでは保護者が失敗しないために確認しておきたい3つの比較ポイントを整理しました。
日本人講師か外国人講師か
小学生の英検対策では、講師が日本人か外国人かによって学習効果が変わります。日本人講師の強みは、英検の文法や問題の解き方を日本語で説明できることです。外国人講師のレッスンでは「なんとなく会話して終わる」状況になりがちですが、日本人講師なら、なぜその答えになるのかを丁寧に説明できます。また保護者との連絡や進捗共有が日本語で行える点も安心材料です。
一方、外国人講師とのレッスンは英語を実際に使う経験が増え、将来的にも異文化に触れる良い機会になります。ただし英語に慣れるまでは抵抗を感じる子どももいるため、英検受験の目的と照らし合わせた上で、基礎理解と実践のバランスを考えて選ぶことが重要でしょう。
月額料金が相場より安いか高いか
小学生向け英検対策オンライン塾の料金は、通信教材型とオンライン英会話型で大きく異なります。今回紹介したサービスを見ると、通信教材型は月額3,000円前後、オンライン英会話型は月額6,000円前後が目安です。例えばスマイルゼミは月額3,278円から利用でき、Z会も3,000円台の料金帯が中心となっています。
一方、Kimini英会話は約6,380円から、クラウティは4,950円〜10,780円程度です。英語学習では「英語に触れる時間」が成果に影響するため、料金だけでなくレッスン回数にも注目する必要があります。週1回型よりも毎日レッスン型の方が英語へ触れる量は増えます。教材内容や英検対策の範囲も含めて費用対効果を比較することが大切でしょう。
子供が自立してどこまで学べる教材か
小学生の英検対策では、子どもの自習が継続の鍵になります。というのも、英検5級・4級は語彙と文法の反復学習が中心で、家庭学習の習慣が結果を左右するからです。ただし、小学生は学習管理やモチベーション維持が得意とは限らないため、サービスによって保護者の負担は大きく変わります。
タブレット教材型であれば、学習順序や復習タイミングが自動で提示され、子ども一人でも取り組みやすい利点があります。進研ゼミやスマイルゼミでは、間違えた問題を自動復習する仕組みがあり、保護者が細かく管理する必要はありません。
一方、オンライン英会話は予約や復習管理が必要になる場合があり、低学年では保護者のサポートが求められる場面も増えるでしょう。

