MENU

無学年学習とは?無学年制の学習方法やメリット・デメリットを解説

無学年学習とは?無学年制の学習方法やメリット・デメリットを解説

無学年学習とは、学年に関係なくお子さんの理解度や学習状況に合わせて学ぶ方法です。苦手な単元は前の学年までさかのぼって復習したり、得意な分野は学年を超えて先取りしたりできます。

無学年学習なら、学年や学校の進度にとらわれず、お子さんに合ったペースで学習を進められるのが特徴です。一方で、学校の授業と学習内容がずれてしまうこともあるため、ご家庭での学習計画に悩んでしまう方が多いかもしれません。

本記事では、無学年学習と学年式学習の違いを中心に、無学年学習のメリット・デメリットや教材の種類について詳しく解説します。小学生・中学生・高校生それぞれの活用方法も紹介するので、無学年学習を取り入れようと考えている方はぜひ参考にして下さい。

目次

無学年学習とは?学年に関係なく理解度に合わせて学ぶ方法

無学年学習とは、学年や年齢に関係なく、お子さんの理解度や学習状況に合わせて学ぶ学習方法のことです。苦手な単元は前の学年までさかのぼって復習したり、得意な分野は学年を超えて先取りしたりできます。

ここでは、無学年学習のポイントを3つに分けて解説していきます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

無学年学習と学年式学習の違い

学年式学習は基本的に学年の進度に合わせて学ぶのに対して、無学年学習は学年に関係なく、一人ひとりの理解度や習熟度に合わせて学ぶ点が大きな違いです。まずは、無学年学習と学年式学習の違いを比較してみましょう。

スクロールできます
無学年学習学年式学習
学習の基準お子さんの理解度や習熟度お子さんの学年や年齢
学習の進め方理解度に合わせて進める学年ごとの内容に沿って進める
学習する範囲前の学年から先の学年まで幅広く学べる基本的に現在の学年の範囲を学ぶ
学習ペースお子さんに合わせて調整できる学校や教材の進度に合わせる

学年式学習では学習指導要領などに沿って学年相応の内容を学ぶため、学校の授業や教科書に合わせて予習・復習をしやすいのが特徴です。一方、無学年学習では、学年にとらわれず、お子さんの理解度に合わせて学習内容やペースを調整できます。

例えば小学5年生でも、算数でつまずいた単元は前の学年まで戻って復習し、得意な教科は6年生の内容を先取りするといった学び方ができます。

無学年学習では先取り学習とさかのぼり学習ができる

無学年学習では、お子さんの理解度に応じて先取り学習とさかのぼり学習の両方ができます先取り学習とは、現在の学年よりも先の学習内容を学ぶことです。学校の授業が簡単過ぎて物足りなくなっている場合や、特定の教科に力を入れたい場合に活用できます。

一方で、さかのぼり学習とは、現在の学年より前の内容に戻って、苦手な単元や基礎を学び直すことです。例えば中学1年生で数学につまずいている場合、小学校の算数まで戻って復習することで、基礎から学ぶことが可能です。

無学年学習なら、できるところは先へ進み、分からないところは必要なところまで戻って学ぶという柔軟な学習ができます。

教材全体が無学年式の場合と一部の機能だけ無学年式の場合がある

無学年学習に対応した教材には、教材全体が無学年式になっているものと、一部の教科や機能だけが無学年式になっているものがあります。例えば、複数の学年や単元を自由に選んで学習できる教材がある一方で、基本は学年式で、特定の教科だけ前の学年に戻って復習できる教材も多いです。

また、タブレット教材では、AIが学習履歴や理解度を分析し、復習問題や少し先の問題を自動で出題する機能を無学年学習として提供している場合もあります。そのため、教材を選ぶ際は、単に無学年学習に対応しているかだけでなく、対象の教科や学習範囲も事前にチェックしておきましょう。

無学年学習の教材で学ばせるメリット

無学年学習の教材を使うと、お子さんの理解度や得意・不得意に合わせて、学習内容やペースを調整しやすくなります。ここでは、無学年学習の主なメリットを4つ紹介します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

苦手な単元までさかのぼって基礎から学び直せる

無学年学習では、現在の学年に関係なく、苦手な単元や理解が不十分な内容までさかのぼって学び直せる点がメリットです。

学校の授業では、基本的にクラス全体が同じ進度で学習するため、ある単元でつまずいていても、次の単元へ進まなければいけません。分からない部分をそのままにすると、次の段階の学習でもつまずいてしまうケースもあります。

一方で、無学年学習なら、中学1年生で数学の文章題が苦手な場合、小学校の算数まで戻り、計算や割合などの基礎から復習するといった学習が可能です。つまずきの原因となっている単元を見つけて、必要なところから学び直せるのがメリットです。

基礎をしっかり身に付けてから次の内容に進めるため、分からない部分をそのままにせずにきちんと理解してから学習しやすくなります。

得意な教科は学年を超えて先取りできる

無学年学習では、得意な教科や理解度の高い単元を、現在の学年より先まで学習することも可能です。学校の授業では基本的にクラス全体が同じ進度で学ぶため、授業内容をすぐに理解できる場合は、物足りなさを感じるお子さんもいるかもしれません。

無学年学習なら、算数が得意な小学生のお子さんが中学生の問題に挑戦するような先取り学習もできます。得意な分野を自分のペースで伸ばせるため、学習意欲を保ちながら、知識や理解を深めやすくなるでしょう。

理解済みの単元を省いて効率よく学習できる

無学年学習では、すでに理解している単元に必要以上の時間をかけず、苦手な部分やこれから学ぶ内容に時間を使えます。学年式の教材では、学年ごとに決められた内容を順番に学習するため、すでに理解している内容でも、学習範囲に含まれていれば取り組まなければいけません。

一方で、無学年学習では、理解できている単元は先へ進み、苦手な単元には時間をかけるといった調整がしやすくなります。例えば、国語は学年相当の内容を終えている一方で、算数は苦手な単元を重点的に復習するなど、教科ごとに異なるペースで学習もできます。

限られた家庭学習の時間を、お子さんにとって必要な学習に充てやすいことも、無学年学習のメリットと言えるでしょう。

自分に合った難易度で学ぶことで自信をつけやすい

無学年学習では、お子さんの理解度に合わせて無理のない難易度から学習を進められます。学年に合わせた問題が難しすぎる場合、何度取り組んでも解けずに勉強に苦手意識を持ってしまうかもしれません。反対に、簡単すぎる問題ばかりでは、物足りなさを感じて学習への意欲が低下する可能性もあります。

無学年学習なら、難しい内容は前の学年まで戻り、理解できるところから少しずつステップアップできます。得意な分野は先の内容に進めるため「分かった」「できた」という成功体験を積み重ねやすい点も魅力です。

お子さん一人ひとりの理解度に合った学習を続けることで、苦手意識を和らげたり、学習への自信をつけたりすることにもつながります。

無学年学習の教材で学ばせるデメリットや注意点

無学年学習は、子どもの理解度に合わせて学べる一方、取り入れる際にはいくつか注意点があります。無学年学習の教材を利用する際は、以下4つの点に注意しましょう。

注意点を把握したうえで、無学年学習の教材を検討してみて下さい。

学校の授業や教科書の進度とずれることがある

無学年学習は、学校の授業や教科書の進度と学習内容がずれることがある点がデメリットです。お子さんの理解度に合わせて先取りやさかのぼり学習ができる一方で、学校とは異なるペースで学習するため、授業との間に差が生じる場合があります。

具体的には、学校では小学5年生の算数を学んでいる時期に、無学年学習では6年生の内容を先取りしているケースです。先取りした内容を学校で学ぶまでに時間が空くと、学んだことを忘れてしまう可能性もあります。

ただし、無学年学習の教材を学校の授業の予習・復習と組み合わせれば、授業とのズレを抑えながら活用できます。学校の進度も確認しながら、無学年学習を取り入れるのがおすすめです。

子どもだけでは学習計画を立てにくい場合がある

無学年学習は学習内容や進度を自由に決めやすい反面、お子さん自身だけでは学習計画を立てにくいケースがあるかもしれません。学年が決まっている教材なら、基本的に教材の順番に沿って進めれば学習できます。一方で、無学年学習では、苦手な単元をどこまでさかのぼるか、得意な教科をどこまで先取りするかなどの判断も必要です。

特に小学生の場合は、苦手な単元を避けて得意な教科ばかり学習してしまうことも考えられます。ご家庭で意識的に学習状況を確認し、必要に応じて学習内容や進め方をサポートすることで、無学年学習をより効果的に活用できるでしょう。

先取りすること自体が目的になると理解が浅くなる

無学年学習は学年を超えて先取りできることがメリットですが、先取りすること自体が目的になると、学習内容の理解が浅くなる可能性があります。

「早く次の学年へ進みたい」という気持ちが強くなると、問題の答えを覚えただけで先へ進んだり、十分に理解できていないまま次の単元に取り組んだりすることがあります。

学習においては、どれだけ早く先の内容まで進んだかではなく、学習した内容をきちんと理解できているかが大切です。先取りするときも、定期的に復習や確認問題に取り組み、理解度を確かめながら進めると良いでしょう。

教材によって対応教科・学年・無学年で学べる範囲が異なる

無学年学習に対応した教材でも、すべての教科や学年を自由に学べるとは限らない点に注意が必要です。

例えば、算数(数学)や国語だけ無学年学習に対応している教材や、小学生の範囲には対応していても中学生の内容には対応していない教材があります。また、教材全体が無学年式ではなく、一部の単元や復習機能だけが無学年学習に対応している場合もあります。

そのため、教材を選ぶ際は、無学年学習に対応しているという点だけでなく、対応している教科・学年や、どこまでさかのぼり・先取りができるのかを確認しましょう。お子さんの学習目的や必要な範囲に合った教材を選べば、無学年学習のメリットを活かしやすくなります。

無学年学習教材は3種類!タブレットや紙の通信教育、塾を比較

無学年学習に対応した代表的な教材として、タブレット教材・紙の通信教育・塾の3種類があります。ここでは、3種類の教材の特徴を比較してみましょう。

スクロールできます
教材の種類タブレット教材紙の通信教育
学習方法タブレットやパソコンで問題を解く紙の教材で問題を解く講師の指導を受ける
学習の進め方自分のペースで進める教材に沿って進める講師と相談して進める
サポート内容自動採点や学習履歴の確認など添削や解説などがある講師に直接質問や相談ができる

それぞれ学習方法やサポートの内容が異なるため、お子さんの性格や学習スタイルに合った教材を選ぶことが大切です。

それぞれの学習方法について、詳しく解説していきます。

タブレットの無学年学習教材は自動出題・採点と相性がよい

タブレットの無学年学習教材は、学習状況に合わせた問題の出題や自動採点などの機能を利用しやすいことが特徴です。授業動画を見ながら学んだり、ゲーム形式やクイズで楽しみながら取り組んだり、演習問題を解いたりと、さまざまな学習方法を取り入れられる教材もあります。タブレットなら、問題を解いたあとすぐに正誤を確認できるため、間違えた問題をそのままにせず、復習につなげやすいでしょう。教材によっては、学習履歴や理解度をもとに、復習すべき単元や問題を提案してくれるものもあります。

なお、教材によっては、自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットを使って学習できるものや、専用タブレットを利用するものなど、学習環境もさまざまです。できるだけ効率よく、自分のペースで学習したいお子さんに向いています。

紙の通信教育教材は書きながら学びたい子に向いている

紙の通信教育教材は、問題を実際に書いて解きながら学習できることが特徴です。タブレット学習とは異なり、ノートや教材に手を動かして取り組むため、じっくり考えながら学習したいお子さんに向いています。無学年学習に対応した紙の教材では、学年に関係なく必要な単元を選んで学んだり、苦手な内容をさかのぼって復習したりできるケースも多いです。

タブレットよりも紙に書いて学ぶほうが集中しやすいお子さんや、自分の手を動かしてじっくり学習したいお子さんにおすすめです。

無学年学習に対応した塾なら講師に学習計画を相談できる

無学年学習に対応した塾では、講師に学習状況を確認してもらいながら、お子さんに合った学習計画を立てやすいことがメリットです。マンツーマン形式の塾もあれば、講師1人に対してお子さん数人で学ぶ形式など、様々なパターンがあります。

また、分からない問題をその場で質問できることも、塾ならではのメリットです。学校の授業よりも難易度の高い問題に挑戦したい場合や、中学受験や高校受験などを見据えて計画的に学習したい場合にも、塾の活用はおすすめです。

無学年学習では、どの単元まで戻って復習するか、どこまで先取りするかなどを自分で判断する必要があります。塾なら、お子さんの理解度や苦手な部分を講師に確認してもらい、必要な学習内容や進め方について相談できます。学習計画を立ててもらったり、学習状況を管理してもらったりしながら取り組みたいお子さんにおすすめです。

小学生・中学生・高校生の無学年学習はどう活用する?

無学年学習は、小学生・中学生・高校生のどの年代でも活用できます。ただし、学年によってつまずきやすいポイントや学習の目的が異なるため、無学年学習の使い方も変わってきます。

ここでは、年代ごとの活用方法を簡単にまとめました。

スクロールできます
学年小学生中学生高校生
主な目的苦手克服、先取り基礎固め、苦手克服基礎の学び直し、受験対策
活用するタイミング授業についていけないとき苦手科目を克服したいとき基礎から学び直したいとき
学習のポイント教科ごとにペースを変える基礎を確認しながら現在の学習につなげる中学校までの基礎を固めて高校の学習につなげる

ここからは、世代ごとの活用方法を詳しく解説していきます。

小学生の無学年学習は苦手克服と先取りの両方に使える

小学生の無学年学習は、苦手な単元の復習と得意な教科の先取りの両方に活用できます。

例えば、算数でつまずいている場合は、前の学年の内容まで戻って基礎を確認できます。一方で、国語が得意であれば、現在の学年より先の内容に進むことも可能です。

小学生は教科によって理解度に差が出ることもあるため「算数は復習、国語は先取り」といったように、教科ごとに学習ペースを変えられるのが無学年学習のメリットです。

特に小学生のお子さんは、自分で学習計画を立てたり、苦手な単元を判断したりすることが難しい場合もあります。そのため、ゲーム感覚で楽しみながら学べるタブレット教材や、学習をサポートする機能が充実した教材を選ぶのもおすすめです。

中学生向けタブレットの無学年学習は小学生範囲の復習にも使える

中学生の無学年学習には、必要な単元を効率よく学び直せるタブレット教材がおすすめです。中学校の学習内容でつまずいたときも、学年や単元をさかのぼって、小学校で学んだ基礎から復習できる教材があります。

例えば、中学数学で計算問題につまずいている場合、小学校の算数で学んだ分数や割合など、基礎となる内容まで戻って学び直すことで、つまずきの原因を確認できます。また、タブレット教材なら、学年や単元を選んで学習できるだけでなく、教材によっては問題の自動採点や学習履歴の確認、理解度に応じた問題の出題などの機能も利用できます。

中学校の内容を学びながら、必要なときだけ小学校範囲に戻って復習するといった使い方もしやすいでしょう。中学校の勉強についていけないと感じたときに、分からなくなったところまで戻って効率よく学び直せるのは、タブレット教材の魅力です。学校の授業と並行して、基礎から学び直したいお子さんにも活用しやすいでしょう。

高校生の無学年学習は中学校範囲の学び直しに活用できる

高校生の無学年学習は、高校の学習内容だけでなく、中学校までの基礎を学び直したい場合にも活用できます。例えば、高校数学で計算や関数につまずいている場合、中学校で学んだ数学の基礎まで戻って復習することで、現在の学習内容を理解するための土台を整えられます。

高校では学習内容が難しくなるため、分からない部分をそのままにして先へ進むと、さらに理解が難しくなるケースも多いです。必要に応じて中学校範囲まで戻り、基礎を固めてから高校の学習に戻るという使い方が柔軟にできます。

合同会社こども教室. All Rights Reserved.

目次